
レンジフードの交換を検討されている方へ。これから10年以上使用するレンジフード選びに失敗しないために、レンジフードのスリム型のメリットとデメリットについて紹介いたします!また、スリム型のレンジフードが取り付けが可能なのかについても記載しています。レンジフード交換を検討されている方はぜひご覧ください!
スリム型のメリットって何?
1.種類が豊富で選べる機能
スリム型のレンジフードはどのメーカーも3~5種類ほど出しており、豊富な機能から機種をを選ぶことができます。他の型だと2種類ほどで機能が選べるとは言えません。
簡単に現行品の機能を紹介します。
・ファンのお掃除不要 ファンの自動洗浄機能
・ファンとレンジフード内部のお掃除不要 オイルスマッシャー
・風量おまかせ運転
・油が付きにくい、フッ素ナノコート
・油を弾く、オイルガード塗装
・静音で省エネ DCモーター
・キッチンタイマー
・コンロ連動(コンロにも連動機能が必要)
これいいな!と思う機能はありましたか?
2.お手入れ簡単
一番のメリットと言ってもいいかもしれません。でも本当に楽なのかなと思っている方もいらっしゃるかもしれません。なぜお掃除が楽なのでしょうか?
・油汚れに強い塗装がされてるので、油汚れが落ちやすくなっている。
・また、各種パーツの脱着が簡単で、本体の溝などが少なくお手入れが楽になっている。
・他の型に比べてパーツの位置や本体の拭く位置も低いので、楽に拭き掃除ができる。
以上の理由から、お掃除がかなり楽になったと言われています。
3.スタイリッシュな見た目
見た目は人によって好みがあるかと思いますが、シンプルでどのキッチンにも合うと思います。
ブーツ型からスリム型に交換した時は、かなりキッチンが変わった感じがしますので、プチリフォームをした感覚になります。
スリム型のデメリットは?
レンジフード選びで失敗しないためにはデメリットも知っておかないといけません。スリム型のデメリットとは何でしょうか?
1.若干の圧迫感
ブーツ型からの取り替えをした場合、少し低くなったような感じがするという方がいます。
設置位置は変わりませんが、本体の構造上でそのように感じることがあります。
ブーツ型の下場は、吊り戸棚までフラットに来て、そこから上がり気味になるので少しオープンに感じますが、スリム型は吊り戸棚からフラットにくるので、少し圧迫感を感じます。
2.費用が他のものに比べると高い
スリム型は他のブーツ型やフラット型と比較すると、費用が高くなります。工事費は基本的に変わらないので本体の金額の差です。工事費込みの金額相場です。
スリム型 ¥90,000~200.000
他の型 ¥50.000~90.000
通常の工事であれば、この辺りが相場となります。
レンジフードの種類とは?
ここからは、どのレンジフードがスリム型へ変更できるのかについてです。
まずはレンジフードの種類について。レンジフードには基本5種類あります。型によってスリム型に変更できない場合もありますので、現在お使いのレンジフードがどの型に当てはまるのかご確認ください。
スリム型 | ブーツ型 | 浅型 | ファルコン型 | ボックス型 |
![]() | ![]() ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
シンプルな見た目で機能性に優れています。 | 一番多いタイプです。 | ブーツ型の次に多いタイプです。 | 壁面に向かって下に下がっていきます。 | かなり珍しいタイプです。 |
スリム型に変更できるタイプとは?
基本的にどの種類のレンジフードも基本的にスリム型に変更できますが、スリム型に変更するには寸法の条件があります。
レンジフードの寸法は幅、奥行き、高さを見ます。
1.幅 基本的には決まっているので、問題ありません。60cm,75cm,90cmのどれかに当てはまります。
2.奥行き 仕上がりに影響が出ますが、設置条件への影響はそこまでありません。
3.高さ スリム型を設置するにあたって最も重要です。レンジフード上の梁から、レンジフードの下場までの高さによって設置できるかが決まります。
スリム型は、高さの最小値が約45cmです。ですのでレンジフード本体の下場が天井から45cm下の場所に来ることになります。
つまり、レンジフード上の天井が低いとつけることができません。

よくある懸念点・質問は?
壁際に設置されているブーツ型→スリム型への交換は注意が必要です!
壁際に設置されているブーツ型のレンジフード。ブーツの傘が壁に重なっている部分に、タイルや壁紙が貼られていないケースがあります。


ブーツ型からスリム型は形が大幅に変わるので、万が一タイルや壁紙が貼られていないとその部分が露出してしまいます。タイル補修をしてくれる業者さんは少なく、基本的にはキッチンパネルでの補修になります。
また、傘の部分と壁にコーキング剤が塗られている場合、コーキングの跡が残ります。タイルの場合は多少の跡は残りますが、ほとんど綺麗になります。
クロスの場合は綺麗に外すことはできません。
壁際にレンジフードがある場合は、キッチンパネル補修の可能性を考慮しましょう。
幕板のないブーツ型→スリム型への交換は天井クロス補修の可能性があります!
写真で言うと、記事の上の部分、ブーツ型の2枚目のレンジフードです。
プロペラファンなどの場合もあります。
このレンジフードは天井のクロス(壁紙)が出てしまうことがあります。
若干キッチンの吊り戸棚からはみ出しており、そこにクロスが貼られていないケースがあります。
スリム型は吊り戸棚とフラットになるように設置するので天井の下地が出ます。
基本的には簡易的なシールクロスで補修を行います。
現在のクロスの柄と少し違う柄になる可能性を考慮しましょう。
ファルコン型→スリム型への交換は高確率でパネル補修!
ファルコン型は壁に向かって本体が下がっていきます。現在レンジフードが設置されている壁面がどのようになっているかで施工が変わります。
パネルがしっかり貼られていれば問題はないのですが、下地が見えてしまう場合は
キッチンパネルで補修を行う必要があります。
パネルが離れていない場合は、レンジフードの設置位置が下げるか、壁の補修を行い、施工自体は可能です。
設置位置を下げるのはお勧めしないので、基本壁のキッチンパネル補修を行います。
設置の高さを上げられないか
スリム型の場合、フラットなので頭が当たりそうな感じがして、高さを上げられないか聞かれることがあります。
回答としては、天井の高さ次第でできなくはないが、あまりお勧めはしないです。
レンジフードの設置位置の規定は、コンロとの距離が800以上です(Siセンサー付きコンロであれば600以上)
コンロとの距離が離れれば、その分吸い込みは悪くなり、また以前設置してあった場所から高くするわけなので、壁などに補修をする場合もあります。
もし設置位置を上げたい場合は設置業者に相談してください。
まとめ
スリム型のレンジフードは機能が選べてお手入れが楽というのがメリットです。ただ、金額が少し高いのと、圧迫感が少しあるのがデメリットです。
レンジフードの選び方にスリム型の商品を掲載しています。よろしければご覧ください。

