レンジフード交換を検討されている方に、スリム型のメリットとデメリットについてお答えいたします。

レンジフード交換を検討されている方はぜひご覧ください。

レンジフードの種類

レンジフードには基本5種類あります。型によってスリム型に変更できない場合もありますので、現在お使いのレンジフードがどの型に当てはまるのかご確認ください。

スリム型ブーツ型浅型ファルコン型ボックス型


シンプルな見た目で機能性に優れています。スタンダードタイプとも呼ばれています。薄型とも呼ばれており、天井が低い場合に多く用いられています。湾曲が特徴です。最もシンプルな形です。

スリム型のメリット

1.種類が豊富で選べる機能

どのメーカーも、スリム型以外の型は2種類ほどで機能が選べるとは言えません。

しかしスリムタイプはどのメーカーも3~5種類ほど出しており、好きな機種、機能を選ぶことができます。

簡単に現行品の機能を下に書き出します。

・ファンのお掃除不要 ファンの自動洗浄機能

・ファンとレンジフード内部のお掃除不要 オイルスマッシャー

・風量おまかせ運転

・油が付きにくい、フッ素ナノコート

・油を弾く、オイルガード塗装

・静音で省エネ DCモーター

・キッチンタイマー

・コンロ連動(コンロにも連動機能が必要)

他にも細かい機能があります。他の型ではここまで機能を選ぶことはできません。

2.お手入れ簡単

油汚れに強い塗装がされてるので、油汚れが落ちやすくなっています。

また、各種パーツの脱着が簡単で、お手入れが楽になっています。

他の型に比べてパーツの位置や本体の拭く位置も低いので、楽に拭き掃除ができます。

3.スタイリッシュな見た目

見た目は人によって好みがあるかと思いますが、シンプルでどのキッチンにも合うと思います。

ブーツ型からスリム型に交換した時は、かなりキッチンが変わった感じがします。

スリム型のデメリット

1.若干の圧迫感

ブーツ型からの取り替えをした場合、少し低くなったような感じがするという方がいます。

設置位置は変わりませんが、本体の構造上でそのように感じることがあります。

ブーツ型の下場は、吊り戸棚までフラットに来て、そこから上がり気味になるので少しオープンに感じますが、スリム型は吊り戸棚からフラットにくるので、少し圧迫感を感じます。

費用が他のものに比べると高い

スリム型は他のブーツ型やフラット型と比較すると、費用が高くなります。工事費は基本的に変わらないので本体の金額の差です。

下の表は工事費込みの金額の相場です。

スリム型7〜20万
ブーツ型、フラット型5〜8万

どの種類のレンジフードがスリム型に変更できるのか

基本的にどの種類のレンジフードも基本的にスリム型に変更できますが、スリム型に変更するには寸法の条件があります。

レンジフードの寸法は幅、奥行き、高さを見ますが、幅は基本的には決まっているので、問題ありません。

奥行きは、施工や部材でなんとか調整することができます。

天井やレンジフード上の梁から、レンジフードの下場までの高さをチェックすれば大丈夫です。

スリム型は、高さの最小値が約45cmです。ですのでレンジフード本体の下場が天井から45cm下の場所に来ることになります。

レンジフード上の天井が低いとつけることができない可能性があります。

よくある懸念点・質問

壁際に設置されているブーツ型→スリム型への交換

壁際に設置されているブーツ型のレンジフード。ブーツの傘が壁に重なっている部分に、タイルや壁紙が貼られていないケースがあります。

ブーツ型からスリム型は形が大幅に変わるので、万が一タイルや壁紙が貼られていないとその部分が露出してしまいます。タイル補修をしてくれる業者さんは少なく、基本的にはキッチンパネルでの補修になります。

また、傘の部分と壁にコーキング剤が塗られている場合、コーキングの跡が残ります。タイルの場合は多少の跡は残りますが、ほとんど綺麗になります。

クロスの場合は綺麗に外すことはできません。

幕板のないブーツ型→スリム型への交換

写真で言うと、記事の上の部分、ブーツ型の2枚目のレンジフードです。

プロペラファンなどの場合もあります。

このレンジフードは天井のクロス(壁紙)が出てしまうことがあります。

若干キッチンの吊り戸棚からはみ出しており、そこにクロスが貼られていないケースがあります。

スリム型は吊り戸棚とフラットになるように設置するので天井の下地が出ます。

基本的には簡易的なシールクロスで補修を行います。

ファルコン型→スリム型への交換

正面の壁がどのようになっているかで施工が変わります。

パネルがしっかり貼られていれば問題はないのですが、下地が見えてしまう場合は

キッチンパネルで補修を行う必要があります。

パネルが離れていない場合は、レンジフードの設置位置が下げるか、壁の補修を行い、施工自体は可能です。

設置の高さを上げられないか

スリム型の場合、フラットなので頭が当たりそうな感じがして、高さを上げられないか聞かれることがあります。

回答としては、天井の高さ次第でできなくはないが、あまりお勧めはしないです。

レンジフードの設置位置の規定は、コンロとの距離が800以上です(性能の良いコンロであれば600以上)

コンロとの距離が離れれば、その分吸い込みは悪くなり、また以前設置してあった場所から高くするわけなので、壁などに補修をする場合もあります。

交換を検討されている方へ

レンジフードの選び方はこちらをご覧ください。分からないことや聞きたいことがありましたら、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。